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アルバム『WWW』について⑤ これは2011年の3月11日から2017年末までについて、 ワタクシbanri shiraiwaという一個人のフィルターを通して描かれた音楽アルバムです。 音楽の外装は程よくポップなものを志向して作られています。 しかしぼんやりとした熱狂の中で作ったこの作品には 偉大な2人のアーティストを含む、あまりにも多過ぎる死、絶望、人の気配が少ない、でも美しい自然、 遠過ぎる過去、遠過ぎる未来、遠過ぎる宇宙、生温い鈍痛、諦念、脱力、孤独、 力無い、でも切実な踊り…そんなものが通奏低音のようにあふれています。 結果としてそうなっていました。そして本当にその事に気がついたのは、 アルバムをリリースして暫くしてからの事です。 最近になって、リリースから半年以上の時が経って、 やっとこのアルバムについて何かを書ける気がしてこの長い文章を書いています。 アルバムが完成してからずっとずっとこのアルバムの事をちゃんと説明しないとなあ…と思ってたのにねえ。今? おかしいでしょ(笑) おかしいんですよ、わたしも、世界も(笑) その事をそのまま表した作品が出来ました。 banri shiraiwa『WWW』是非聴いてください。 11.hallelujah どこへやら 行くのかしら 神の手を 借りてもまだ 人が人を 踏んで歩く 大きな声 小さな歌 ハレルヤ いつもなら いつのまにか 目に見えない 沈む記憶 いつかまた 会えるけれど しばらくは ここにいるよ ハレルヤ
アルバム『WWW』について、4.5(余談) こんな感じでぼんやりした熱狂状態っていうのをある意味で利用しながら 長期間過ごすのはやはりとても危ない(笑) 大袈裟に言うと帰って来れなくなる感じ。 っていうかそういう状態が当たり前になってるからただボヤッとして暮らしてるだけなんだけど、 でも心の何処かで「こんな事を続けてると絶対酷い事が起こるはずだ。ツケを払わなくてはいけなくなるんだ。」 っていう不安が常にある。 結果サイフを失くしたり、エフェクターケースまるごと失くしたり、結構なケガをしたり、他にも色々… それ酒飲んでやらかしただけじゃねーか!と言われればそれまでなんだけど、 いや、それだけじゃなかったね、アレは(笑) えーこれからは気をつけます。ほんとに。 9.手紙 これは私からアナタへ 時を越えて送る手紙 同じ場所で暮らしている 遠い未来の友達へ 空と海と山と風と 強い陽射しと濃い影と 歌と踊り、恋すること 交わされる言葉の響き 私が大切と思う 幾つかの信じてる事 遠い未来のアナタには どんなふうに届くのかな 10.海の上、空の中 夜明けの海に 君は浮かんで 空を見上げてる チカラが溶けてく 空の中にいる まわりの音が遠くなってく 少し怖くなる 空にくるまれて ワクワクしてる 空の中にいる どこにいくのかな
アルバム『WWW』について④ ここまでは良かった(笑) ただぼんやり無意識で熱狂して作って録ってたら出来上がったからね。 通常ここからは冷静になり、客観性を持ってミックスをし、マスタリングをし、ジャケットをデザインし、 予算について熟考し、MVを作り、CDをプレスし、プロモーションをし、そしてリリースをします。 …のだけど、私はそういった全ての作業を、これまでの勢いそのまま、 無意識と熱狂と共に遂行することに決定しました(笑) もはや無意識に対する信頼と熱狂の中で、誰とも作業したくなかったので、 マスタリングをAIに委ねる事にし(そういうのがあるのね、今は)それに合わせたミックスを施し、 たまたま遊びに行った水族館で「あ、ココで。」と閃いたままにジャケットの写真を撮り、 たまたま遊びに行くことが決まっていたホテルでのMV撮影を思い付き、撮り、 そしてある時ゴーギャンの(結構ひっどい人生の)事が気になって調べている内にタイトルが決まり (Where do we come from? What are we? Where are we going?→WWW)、 枚数もよく考えずにプレスし、ほぼノープロモーションでリリースしました。2017年12月の事です。 私は何も考えずに手を伸ばせばそれらを掴めた。 でもそれは何かを考えて動いてしまったら全てがガラガラと崩れてしまうに違いない、 という思い込みに支えられた危うい行為だった気もします。 でもそれしか出来なかったし、それで良かった。 そういう風に作ったものなんだから、それが良く似合う。 7.まだだよ まだだよ まだまだ ぼくらは いけるよ まだだよ まだまだ ぼくらは いけるよ りゆうは しらない りゆうは いらない あさやけ みずうみ いしころと とりたち こもれび ひとたち ざわめきと キラキラ オレンジ ムラサキ ゆうぐれ とこいかげ くらやみ しずかに いきものが うごめく ごそごそ わくわく いくつも いくつも かんじる まだだよ ぼくらは いけるよ ほんとに ほんとに おもうよ まだだよ まだまだ 8
アルバム『WWW』について③ 2016年夏。ぼや~っとした時間。 旅、旅、最高な音楽、まあまあな音楽、美味しい食べ物、普通な食べ物、 空き瓶、そして空き瓶、愛にあふれた時間、殺気立った瞬間、 そんな全部が少しボンヤリ。 言葉を書き、それを読み返し、あるものを残し、あるものは捨てる。 再び、書いて、読み返す。 あるものを残し、あるものは捨てる。 無意識にアクセスして、そこで「来る」ものを掬う日々。 そんな時を経て2016年の秋に詩だけがほぼ全部出来ました。 こうなったらもうそのまま、何も意識しない。 言葉に導かれるままにただザクザクと曲を作り続ける。 ずーっとぼんやりしながら熱狂してる感じ。 アルバムの全曲が出来る。 あまり時間はかからなかったと思います。 作曲時の記憶は殆ど無いです。 2016年の12月から2017年の1月にかけて時間が出来たので一気に録音。 一人で、打ち込み、演奏、歌入れ、歌詞の加筆修正、アレンジを同時に進めながら録音。 ずーっとぼんやり。そしてずーっと集中。 そして録音がほぼ終了。 3月に思い立ってYoAsaiとShigeに参加してもらい「hallelujah」をスタジオで録音。 この曲だけは生でやらないといけない気がしたので。 ここでアルバムの録音作業はおしまい。 5.あいとかあい 雨の匂い 少し暑い 君の部屋 昨日のこと 少しだるい 悪くはない 二つの 孤独 あい とか あい 手を握って 少しだけ怖い 忘れて あい ほら あい 目をつぶって 誰も知らない場所まで 君にはない 僕にもない 憧れ 渇いた口 昼ちょっと前 グラスに水 二つの 孤独 あい とか あい 手を握って 少しだけ怖い 忘れて あい ほら あい 目をつぶって 誰も知らない場所まで 6.black & purple ねむりの国がどんな色だか君には見える ここからそこへ そこからここへ 僕ら行けない まだまだ今が続いてるのは不思議なものさ ここから先へ も少し遠く繋がっていけ それは何て言う それは何て言う 君は何て言う 君は何て言う 踊
アルバム『WWW』について② それから。 ガンガン出来るのよ(笑)曲だけは(笑) カッコ良さげなのがどんどん。 でもナゼか全然ハートに来ない。ホントに全く来ない(泣) もうバンドも辞めちゃったし、こうなったらGOLD&SAINT , DigDub のYoAsai、 そしてKOBOSE , DadaD , LEO今井BANDのShige、 という盟友2人を迎えて超ヤバいファンキーなヤツを作ったれ!と思い何曲も何曲も作って、 いちいち「コレいいな~ヤバいな~。うひょ~。」とかその時は思っているのに、全然ダメ。 何がダメって、言葉が一言も出て来ない。 何度か三人でリハに入ってみたものの私自身がボヤ~としちゃってる感じで、なんか申し訳ない感じ。 あーこりゃダメだ。一回ヤメヤメ、皆んなマジゴメン。ありゃ~どうしよ。 ‥恐らくここら辺からこのアルバムは少しづつ動き出しました。 この時点で先の2011年云々は全く意識していなかったし、 そんなに長期間曲が出来ていない事に気付いてさえいませんでした。 でもとにかく「言葉」が生まれてこない限り、新しい曲はもう作れない。 その事は良くわかった。 ならば言葉を。 今まで詩から先に歌を作った事なんか殆ど無かったけれど、 今度はそこから始めてみることにしました。 3.ミュージック ミュージック 僕だけのミュージック ミュージック 君だけのミュージック ミュージック 僕たちのミュージック ミュージック ミュージック どんなに離れていたって 君が今どこにいたって 僕にはわかっているんだ 音楽が続いてるんだ ミュージック 始めるよ ミュージック ミュージック ミュージック ミュージック 僕は今、ミュージック ミュージック 君は今、ミュージック ミュージック 僕ら今、ミュージック ミュージック ミュージック どんなに時が過ぎたって 疲れてすり減ってたって そんな事はもういいんだ 音楽を今鳴らすんだ ミュージック 始めるよ ミュージック ミュージック ミュージック どんな闇が待ってたって いつか消えてしまったって それがどうしたというんだ 音楽が続い

アルバム『WWW』について① このアルバムが2017年の冬に完成し、リリースしてから結構な月日が経ちます。 通常あまり無い事だと思うのですが、というかそんなバカな事は誰もやらないと思うのですが、 私はこの、結果的にものすごい思い入れをもって作った作品に対して、 いや、ものすごい思い入れをもってしまった作品だからこそなのかもしれませんが‥ 兎に角、私はこのアルバムに一切の説明や修飾をつける事が出来ず、ほぼ何も言えず、 一切整理がつかないまま、「もうそれでいいや。いや、それこそがいいのだ。」 と言わんばかりの気持ちで、 ほとんど放ったらかしみたいにして作品を発表しました。 少し過去を振り返ってみたいと思います。 私がソロで初めて弾き語りのアルバム『banri shiraiwa』をリリースしたのが2011年3月9日。 そしてその後に出した『天気雨』(2014年リリース)に入っている曲の殆どは、 『banri shiraiwa』の時点では出来ていたものの、曲の演奏スタイルがかなり違っていたので、 別のアルバムとしてまとめた作品で、唯一新しく作った曲が「hallelujah」という曲でした。 つまり、私は「あの春」以降、ほとんど数えるくらい (COINNの数曲と「hallelujah」、それとこのアルバムに入ってる「アイとかアイ」。) しか作曲することが出来なかったのです。 ただ、その間何もしていなかったかと言えばそうではなくて、私はその間、ザ・クレーターとTHE ELEKING、 という私が心から愛するロックバンドの祝祭に身を捧げ、そして癒されながら、過ごしていました。 そしてそれはとてもとても幸せな時間で、今でもあの夢のような時間、 メンバーのみんな、そして観に来てくれた皆さんには感謝しかないです。 本当にどうもありがとう。 しかし、それでも「その時」はカチカチと音を立て、時限爆弾のようにやってきます。 「ああ…なんか作らなきゃ。」 別に誰かに頼まれたわけじゃないし、何かを求められていたわけじゃないんだけど、それでも。 結局私はCOINN以外のバンドを辞めることになり (一つはわたしから、もう一つはバンドから。告げ、そして告げられ笑)、 そしてやがてソロのライブ活動も辞め、作曲に専
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どうも〜。banri shiraiwaこと白岩萬里です。 突然のお知らせですが、ニューアルバム「WWW」の配信を開始しました! というか開始されてました(笑) うわ!しかももう買ってくれた方がいらっしゃる!ありがとうございます(笑) 手続きの後3週間程してからリリース、という言葉をぼや〜っと気にかけながら慌ただしい師走を過ごしていたのですが、不意打ちをくらいましたよ! 随分速いじゃない(笑)ちょい前に連絡くらい来ると思ってたよ(笑) まあ、いいんですけどね。 各種配信サイト(一応、 itunes をのせておきましょう。ご利用しているサービスで検索してみてください。) そしてCDはわたしの HPでのみご購入いただけます 。 全曲視聴動画も公開しました↓ 是非ご覧になってください!