アルバム『WWW』について①


このアルバムが2017年の冬に完成し、リリースしてから結構な月日が経ちます。
通常あまり無い事だと思うのですが、というかそんなバカな事は誰もやらないと思うのですが、
私はこの、結果的にものすごい思い入れをもって作った作品に対して、
いや、ものすごい思い入れをもってしまった作品だからこそなのかもしれませんが‥
兎に角、私はこのアルバムに一切の説明や修飾をつける事が出来ず、ほぼ何も言えず、
一切整理がつかないまま、「もうそれでいいや。いや、それこそがいいのだ。」
と言わんばかりの気持ちで、
ほとんど放ったらかしみたいにして作品を発表しました。


少し過去を振り返ってみたいと思います。
私がソロで初めて弾き語りのアルバム『banri shiraiwa』をリリースしたのが2011年3月9日。
そしてその後に出した『天気雨』(2014年リリース)に入っている曲の殆どは、
『banri shiraiwa』の時点では出来ていたものの、曲の演奏スタイルがかなり違っていたので、
別のアルバムとしてまとめた作品で、唯一新しく作った曲が「hallelujah」という曲でした。

つまり、私は「あの春」以降、ほとんど数えるくらい
(COINNの数曲と「hallelujah」、それとこのアルバムに入ってる「アイとかアイ」。)
しか作曲することが出来なかったのです。


ただ、その間何もしていなかったかと言えばそうではなくて、私はその間、ザ・クレーターとTHE ELEKING、
という私が心から愛するロックバンドの祝祭に身を捧げ、そして癒されながら、過ごしていました。
そしてそれはとてもとても幸せな時間で、今でもあの夢のような時間、
メンバーのみんな、そして観に来てくれた皆さんには感謝しかないです。
本当にどうもありがとう。


しかし、それでも「その時」はカチカチと音を立て、時限爆弾のようにやってきます。

「ああ…なんか作らなきゃ。」

別に誰かに頼まれたわけじゃないし、何かを求められていたわけじゃないんだけど、それでも。


結局私はCOINN以外のバンドを辞めることになり
(一つはわたしから、もう一つはバンドから。告げ、そして告げられ笑)、
そしてやがてソロのライブ活動も辞め、作曲に専念する事にしました。


2016年の春の事です。




1.どこにいこう


しかたがない これは旅だ
舌打ちして ヘラヘラして
前を向いてさ そうしなきゃ

でもね だけど やっぱり どこか
帰りたいんだ 帰りたいんだ
そう思ったんだ

そんなとき

どこにいこう




2.ひとりでおどる


大好きな歌にあわせて君は踊る
1人部屋の中 人に見られたらとても恥ずかしい
変な動き でも楽しい

とろとろと熱く溶けてしまいそうだね
固まってしまってたと思ってた黒い血が
変な動き でも嬉しい

あっ、と声が出てしまい
その拍子にああ こぼれてしまう

ぐっ、とおさえようとして
その拍子にああ あふれてしまう


大好きな歌にあわせて君は踊る
1人部屋の中 人に見られたらとても恥ずかしい
変な動き でも楽しい

あっ、と声が出てしまい
その拍子にああ こぼれてしまう





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